札幌で合気道に興味を持った方の中には、合気道の達人技は、氣の作用だと思われたり、また合気道の先生によっては、そういった教え方もされるかもしれませんが、
合気道でいくら氣が大事であると言っても、触れずに倒すみたいなことが合気道でもなく、また肉体の鍛錬や肉体の作用は、必要ないかと言えばそんなことはありません。
実戦などでは氣の察知が重要になりますが、たとえば腕をがっちり持たれたりした状態で投げるだけであれば、
氣のことなど何も分からなくても、力を使わないで投げられる合気道の原理、極意に気付き、それが出来る体を作って技術を磨けば、一般的な力を使わずに自分よりも大きな人、力の強い人を投げることが出来るのです。
逆に肉体を無視して氣だけでどうにかしようとしても、道場以外の人には通用しません。
この合気道の氣に対する誤解と似た話で、スポーツの世界のメンタルがありますが、昔は根性論で片付けられていたのが、トレーニングも科学的になり、やがてメンタルも重要であると言われるようになりました。
しかしそうなると、出来ない理由の全てをメンタルの問題にしがちになっていたりもしています。
メンタルというのは、必要な技術がなければそれを活かすことが出来ないため、メンタルを考える必要はあっても、技術に問題はなかったのかを考える必要があるのですが、
ただ技術はそう簡単には分からないものなので、分かりやすいメンタルの問題にしてしまうのです。
たとえば速く走るというのも技術ですが、走る技術など殆どの人にはまるで分らないため、やることと言えば技術練習より、走り込みや筋力トレーニングなどの強化だと思います。
もっと言えば、バッティングでもピッチングでも、その他のものでもある程度の形、やり方、技術は分かっても、プロや一流の具体的な技術やその違いは分かりません。
そうすると分かりやすい筋力やメンタルの問題で考えてしまいます。
同じようにセールスマンにしても、いくらメンタルが大事で、またどんなにメンタルが最高の状態であったとしても、売り方が悪ければ絶対に売れるはずがなく、逆にメンタルの状態がそれほど良くなくても、売る技術のレベルが高ければ、技術のない人よりも売れるものです。
そのためもし売る技術を磨くことなく、メンタルだけを重視していたとすれば、やる気はあるのに売れない、断られるなど結果が出ないため、却って毎回傷付くことになり、
やがて自分には才能がない、向いていない、もう無理だなど、最終的にメンタルもボロボロになります。
メンタルが重要なのは、同じ技術レベル同士では差がつかず、何かメンタル的な問題を抱えてしまうと、Aレベルの技術がCまで下がったりすることもあるからですが、技術がCレベルの人は、メンタルが良くてもあくまでCです。
ついでにメンタルの究極の状態とも言える、ゾーンと呼ばれる特殊な状態もあり、また合気道の神髄、境地でもあるとも思いますが、
スポーツでゾーンに入るには、Aというよりその更に上のSの人が入れるもので、死の危険があるなど余程のことが何かない限り、Cの人がゾーンに入ることはないため、やはりCはCなので、メンタルが大事であっても技術を見直す必要があります。
合気道でも氣が大事であると言うと、つい氣のことばかりに氣が囚われてしまいますが、氣が大事であると同時に技術や肉体も大事で、また技の形ではなく、その技術や肉体にも合気道の秘密が隠されているのです。
札幌で合気道の秘密に興味のある女性がいましたら、札幌女性合気道で一緒に合気道をやりましょう。