合気道は札幌でも殆ど知られていないため、合気道とは合気道の技を覚えるものが合気道、といったイメージを持たれたり、
合気道をエアロビクスやフィットネスクラブのヨガ、ヒップホップなどの延長の様に考えられたり、逆に過度に敷居を高いものであると感じたりもするかもしれません。
もちろん合気道も、カルチャー教室のような合気道など色々とあり、特に学生など若い人であれば、見栄えのする演武用のダイナミックな技に興味があるでしょうが、合気道の開祖、植芝盛平が言う合気道とは、全くそうしたものではなく、
「合気道は、魂の学びである、魂魄阿吽の呼吸である。また、合気道は宇宙の営みの御姿、御振舞の万有万神の条理を明示する大律法である。」
といったことを言っていて、そうしたものが合気道開祖の言う合気道です。
札幌女性合気道では、カルチャーの合気道とか、単にストレス発散を目的とした合気道ではなく、そうした開祖の合気道を少しでも垣間見れるよう、理に適った体の使い方や氣、魂の合気道に取り組んでいますが、
魂とか、魂の学びと言っても少し分かりにくいため、そのヒントとなる例を少しご紹介します。
最近札幌女性合気道に通っているある女性が、虫の音も聞こえないというので、他の方にも関係があることから、合気道の稽古で耳の調整法を教えた所、色々と効果があったようで大変感謝してくれましたが、その感謝はよくある感謝ではなく、魂の感謝でした。
感謝というのは三段階あり、一つ目は頭で感謝しなければならない、と考える知識や体裁、形式の感謝、二つ目は心の感謝、三つ目は魂の感謝です。
心の感謝は相手の心に響くのだけど、ココロはコロコロ変わるものだから、「一生愛している」とか「一生感謝します」、また「ご恩はいずれお返しします」などと、いくら言ったとしても、それはその時はそう思っただけで、時が経てばいずれ変わったりもするし、
また感謝すれば相手に迷惑をかけるのではないか、100%素の自分をさらけ出すことは恥ずかしい、本当は間違っているんじゃないか、どこか違うんじゃないだろうか、後で裏切られたら傷付くからここまでにしておこう、などといったブレーキがかかったりもします。
それに対し魂の感謝は、100%素直な気持ち、他の何かに囚われることのない純粋な気持ち、エゴが完全にない状態の感謝で、魂は永遠のものだし、魂の感謝となれば魂が震え、魂の栄養になります。
またそれは本人だけでなく、感謝された側にも同じ共振が起こり、心に響く以上の何とも言えない心地よさ、気持ちよさ、有難さがあるものです。
そのため本人なりに色々問題が解決したり、色んな事に気づいたりして感謝してくれたとしても、私にとっても魂に響いて、魂の栄養となるものだったので、非常に有難いものでした。
スピリチュアルなどでは特に、感謝が大事とよく言われていると思いますが、そうしたように一口に感謝と言っても、感謝の質によって全く違うものですが、
本に書かれていたから感謝しようと思っても、それは頭での感謝になるため、少し違う所もあり、出来ることであれば、その女性の様な魂の感謝が出来るようになりたいものです。
ではどうやったら魂の感謝が出来るようになるのかと言うと、それはやろうと思って直ぐ出来るものでも、何かを教わって出来るものでもなく、その段階に行かなければなりません。
たとえば一休禅師は、カラスの鳴き声を聞いて悟りを開いたそうですが、その結果だけを真似して、他の人が何万回カラスの鳴き声を聞いても悟りは開けないように、大事なことはカラスの鳴き声を聞く努力ではなく、過程や段階です。
感謝してくれた女性で言えば、仕事の関係から週一回ではありましたが、毎回自分と少しずつ向き合いながら色々学んでくれ、今月でちょうど1年になった所でした。
本人は自分の変化に余り気づいていなかったようですが、そうした積み重ねがあったからこそ、人生の課題、カルマであった耳の問題を解決させる段階まで進むことが出来、
またそのタイミングで耳の調整法を教えたことで、一つの大きな課題を乗り越えることが出来たのです。
そうした時に、感謝しなければならないから感謝するとか、後天的知識は一切必要のない、完全なる自然発生の感謝が生まれ、またそれは言葉では何とも言い難いような気持ちよさ、感覚でもあります。
魂の感謝とは言い換えれば無、光、愛で、それこそが合気道開祖の言う合気道、目指す合気道です。
またその状態が10年に一回とかではなく、普段から持続できるようになれば、天国にわざわざ行かなくても、今の人生が天国となり、それが開祖の言う地上天国の建設でもあるのでしょう。
札幌女性合気道はそうした合気道を目指してもいるため、単に合気道の技を行う、合気道の技を覚えるものとは少し違うもので、人によってはイメージした合気道、また一般的な合気道とは、少し違うかもしれませんが、
何となく心や魂に響いたような感覚がある女性であれば、札幌女性合気道が合うのではないかと思います。
響いた方は是非一度体験にいらして下さい。