札幌女性合気道に来ているある女性が、昔から耳が余りよく無く、虫の音も聞こえないそうなのですが、他にも耳の聞こえが少し悪くなっている人もいたこともあり、合気道の稽古の中で、簡単な耳の調整法を教えました。
これを教えたのは、私が単に整体をやっているからだけでなく、耳と合気道は非常に深い関係があるからでもあるのです。
一般的に耳と言うと、耳は耳だけの問題で、独立した器官のように考えられていたり、耳の聞こえが悪くなって、病院に行ったとしても治らないため、仕方がない、そういうものだと諦めたりしていますが、
耳は腎臓、生殖器、股関節、肩、歯などとも深く関係していて、逆に言えばそれらにかかわる病気と耳とも関係しているし、
日本の医療システムは、製薬会社や保険会社との蜜月な関係から、お金にならないものは病院では扱ってくれないだけで、耳で治らないと思われているものでも、全く良くならないものでもありません。
実際に、合気道の稽古で教えた簡単な耳の調整法だけで、全員が色々と変化を感じたり、また面白いのは、耳の調整後に合気道の技を行うと、その前では全くかからなかったのが、皆非常に技が上手くかかっていたことですが、それだけ耳と合気道は関係が深いのです。
耳についてもう少し詳しく説明すると、「耳が痛い」という諺があるように、何か怒られたり、嫌なことを言われたり、まくし立てられたり、金切り声で話されたりすると、本当に耳が痛くなったりもしますが、
そうした場合、ストレスをなるべく受けないよう、耳の穴を小さくして、なるべくまともに聞かないようにします。
音がうるさかったりすれば、手や耳栓で耳を塞いだりするのを、普段は耳がある程度自動的に行ってくれていて、それが一時的であれば問題はないものの、聞きたくない状態が続いて慢性化していくと、耳は悪くなって行きますが、それだけでなく、
人の意見に耳を傾けない、アドバイスを聞き入れない、耳を塞ぐ、殻に籠るといったことにもなり、次第に人の氣持ちも余り理解出来なくなっていきます。
合気道で耳と関係しているというのは、優れた先生の話を聞かない、アドバイスを素直に聞き入れないでは、その分上達が遅れることは当然ですが、そうしたこと以外にも、
お約束で倒れてくれる場合はいいのですが、そうでない場合、相手を無視して自分の考えや、やり方に囚われ、それを相手に押し付けては、相手とぶつかってしまうため、力を使わず相手を投げるみたいなことは出来なくなります。
そうならないために、相手の氣持ちを相手以上に理解することが大事となり、こちらが相手すら氣づいていない潜在意識を感じ取って技をかけることが出来れば、
相手とぶつからず、ぶつからなければさほど力はいらないし、また本当の自分を理解してくれた相手にとっては、投げられたとしてもむしろ嬉しいのです。
たとえで言えば、自分の気持ちを理解して貰えたら、素直に言うことを聞いてしまったとか、自分が気付いていなかったことを、ガツンと怒られたことで、かえって目が覚めた、とても有難かったとか、
また力づくではなく、トムソーヤのような上手いやり方みたいなことがあったりもしますが、合気道で力を使わないというのはそういう感じで、そうした原理を体や技で表現しています。
札幌女性合気道の合気道は、単に合気道の技を覚える、自分の頭、心、体の延長で合気道を学ぶといったものではなく、五感を研ぎ澄ますように、眠っているもの、忘れてしまったものを呼び覚ます、もしくはアップデートさせ学ぶための合気道です。
また整体、スポーツトレーナーをしていることから、今回取り上げたように、耳を調整して合気道を上達させるといった、様々な角度からアプローチするという、少し変わった方法を行ったりもしています。
札幌でご興味ある女性がいましたら、一度体験にいらして下さい。