札幌女性合気道では護身術的なことを教えたりすることもありますが、自分だけではなく、周りの人を助ける護身術を時折行ったりもします。
たとえばテロや災害など何かあった時、すぐ側にいる家族、友人、知人、パートナー、もしくは知らない人でも、急いで安全な所へ避難しなければならないこともあるかもしれません。
また時間的猶予がある場合はまだいいのですが、一刻の猶予もない様な時は、自分だけ逃げるならまだしも、大切な人を安全な所に連れて行くということは、
詳しい説明などしている暇もない中、急に力づくで連れ出そうとすれば、「急にどうしたの？」「頭でもおかしくなったんじゃないか？」「やめて！」「落ち着いて！」といった反応を起こしたり、途中で転倒させてしまったりなど非常に大変です。
それを何の抵抗も受けることなく、スムーズに行うためには普通のやり方、普通の発想では無理なため、それとは全く違うやり方を行わなければなりませんが、
力づくでなく、少ない労力で最大限の力を発揮させ、また物事をスムーズに進める方法があり、それが札幌女性合気道の合気道であるため、万が一を想定したちょっとした避難訓練みたいな感じで、その方法を教えたことがありました。
この緊急避難法は、小柄な女性の方が男性の私に行っても、スムーズに連れ出して貰えた程だったので効果も高く、こうしたことを一度でも経験しておくと、
実際に何かあった時に、頭では忘れていても潜在意識の記憶がよみがえって、人を助けることが出来たり、力づくではない全く別な方法があることを身を持って知ることが出来ます。
最近よくやっていたものでは、合気道の入り身投げという技を応用したもので、自分が人助けが出来るようになる稽古です。
今はプラス思考から自分が考えたこと、希望したことは、それが実現出来ると思われていたりしますが、プロアスリートになりたいと思ってもなれなかったり、偏差値の高い大学に行きたいと思っても合格出来なかったり、
子供の才能を伸ばしたいと思っても才能を潰すことがあるように、人助けにしても助けたいと思ったから、人を助けられるものでもありません。
だからこそ警察でも、消防でも、自衛隊でも、ライフセーバーでも、医者でも、人を助けるための勉強と訓練を日々している訳です。
もちろん考え過ぎも良くないため、魂によって動かされたのであれば、素直にそれに従えばいいだけではありますが、普段は魂よりも頭で考えた行動を取ることの方が多いため、
頭の片隅にでもその考えを持っていないと、迷惑な支援、迷惑なボランティアになったり、助けるつもりが逆の結果になってしまうことにもなり得ます。
それを入り身投げの応用技で実際に学ぶのですが、いくら自分の頭や意識で「助ける！助ける！」と言い聞かせても、
助けられる心と体が無ければ、助けるどころか倒れた相手の上から自分が乗っかってしまい、自分が思ったこととは真逆のことをしてしまうのです。
次の段階では、相手には乗っからないのだけど、自分も一緒に共倒れとなり、「助けようとしてくれてありがとう」とはなりますが、出来ることなら皆助かりたいので、相手も助かるし、自分も助かるというのを目指します。
今では大分上達して、私も助けて貰えるようになりましたが、それまでは何度も倒されていました。
人助けは誰にでも出来ることでありながらも、それだけ誰にでも出来ない難しい所もあり、身近に大切な人がいるなど、守りたい人がいる方は、自分が興味のあるものを学ばれたりされるといいです。
もし札幌で合気道に興味がある方がいましたら、札幌女性合気道に体験にいらして下さい。
