札幌女性のための合気道

札幌の女性のための合気道。札幌、西区、手稲区、中央区、北区、東区、銭函、小樽、石狩で合気道、護身術に興味のある女性、一緒に合気道やってみませんか?プロの整体師、プロのスポーツトレーナーが合気道を教えています。

札幌女性合気道で学ぶ氣の合気道

今は欧米化し自己主張する時代ですが、合気道の開祖、植芝盛平は大変厳しい方で、開祖に何か意見しようものなら、大目玉を食らったそうです。

 

 

少し前までの日本はそういう感じで、今ではパワハラになるなど嫌がられますが、しかし昔の道の世界、師匠と弟子の関係では、

 

3年かけて良師を探せば自分で納得できるため、何を言われようとも甘んじて受け入れ、奥の深い世界を学んでいました。

 

 

また今は、「言ってくれなきゃ分からないよ」のように、説明してくれない限りは分からなくなり、全てを1から10まで説明しなければ分からない、気付けない、誤解する、といった感じになっています。

 

もちろん感謝を言葉で伝えたり、口で説明しなければならないことは多くあるものの、暴漢は、3秒後に右ストレートで鼻を目掛けて殴るぞ、みたいには教えてはくれません。

 

 

そのためスポーツでは、動体視力を使ったり鍛えて避けたりしますが、合気道では氣を察知することによって、事前に攻撃を回避したりするため、氣が非常に大事なのです。

 

しかし本当は合気道だけでなく、かつての日本人も、何も言われなくても氣を察知しお茶を出し、それを見た外国人が驚かれた、というぐらい氣の感覚に優れていました。

 

 


欧米化し氣の感覚を失った現代の感覚では、合気道を知らない人は体操教室感覚だったり、合気道をやっている人でも、合気道の奥の深い世界が非常に分かりにくくなっていますが、

 

開祖の内弟子で、合気道の達人として名高い、塩田剛三先生が、少し開祖に触れ、合気道を極めた方法や氣の重要性を、著書の中で説明されているのでご紹介します。

 

 

内弟子になると、常に行住坐臥、先生といっしょに暮らし、身の回りの世話をすることになります。何の修業でもそうですが、昔の丁稚奉公と同じです。師匠には文句などいっさい言わず、ただ黙々と言われたとおりのことをやるだけです。

 

先生に意見するなんてもっての外です。「こうしたほうがいいんじゃないですか」なんて言おうものなら、すぐさま雷が落ちました。今の人には理不尽だと思えるかもしれませんが、ひとつの道を極めようとするなら、やはりこういう修業が必要だと思います。

 

 

なぜなら、技の形や手順をいくら覚えたとしても、それが武術として生きてくるかというと、そうはならないからです。特に合気道の場合、合気というものを身に付けるには、ただスポーツ的な稽古を繰り返しているだけでは間に合いません。

 

そういう部分を磨くには、絶対服従の中で師とともに寝起きをともにすることが、何よりも確実な修行となる訳です。

 

 

といっても、ただいっしょに暮らすだけでは何も得られません。大切なのは先生の世話をする中において、常に先生の気持ちの先、先を読んでいくことです。つまり、気を察知できるように努めるのです。

 

たとえば、風呂に入って先生の背中を流すとき、次に先生が何をしてほしいのか、先に察知して言われる前にお世話したのもそのひとつです。先生の動きを常に見ている、そして先生の気持ちの動きを感じ取るのです。

 

難しいのはここです。見てから頭で考えて行動を起こしたのでは、もう遅い。考えてはいけないのです。先生の気持ちがピピピッと即座に心に響いてくるようでなくてはなりません。

 

それが自然ということです。考えるのではなく、自然に感じるわけです。こういったことを、私は常に心掛けていました。そして、相手の気を察知する感覚を身につけたのです。

 

 

 

こうしたように合気道は、氣の感覚が大事であるなど、現代的な考えや、西洋的な考え方、やり方とは、全く違っています。

 

そのため現代的な感覚のままで合気道に取り組んでも、合気道の形をただ真似ただけになり、それは開祖の言う合気道ではなく、自分にとってやりやすい、新しく作り上げた自己流現代合気道です。

 

 

師匠の背中を流すといったって、形だけをただ真似ると、もしかしたらこんな感じになるかもしれません。

 

 

もちろん合気道をやる目的は人それぞれであるから、運動不足の解消やストレスの発散、技の形や手順を覚えたいなどであれば、余り難しい事を考える必要もなく、

 

自分のやりやすい合気道をやるのも、必ずしも悪い事でもありませんし、子供や学生などに、最初から難しい話や奥の深い話などしても仕方がないでしょう。

 

 

ただ開祖の合気道を学びたい、合気道の精神を学びたいなどの目的であれば、自分の考えや、やりやすさ、都合を合気道に押し付けては、合気道がどんなに素晴らしいものであっても何も学べず、

 

郷に入っては郷に従えとも言うように、自分を空にし、合気道に自分を合わせることで、合気道の奥の深い世界に少しずつ入って行くことが出来ます。

 

 

 

今は自分に都合のいいものだけを求めがちですが、全てが自分に都合のいいものなどは無いため、それが行き過ぎると騙されたり、過度な不安やストレスを抱えるようになります。

 

また自分を変える、現状を変えるには、自分の壁を乗り越えるしかなく、それは自分にとってやりにくいもの、都合の悪いものと向き合い、乗り越えて行くことで変わるものです。

 

 

札幌女性合気道では、エゴを満たすようなものはいくらでもあるから、自分の都合を捨て、乗り越えて行く合気道、本当の自分のためになる合気道、形ではなく本質を学ぶ合気道、開祖の合気道に少しでも近づける合気道を行っています。

 

興味ある方がいましたら、札幌女性合気道にいらして下さい。