合気道をやる前に合気道をやろうか、それとも他の武道、格闘技、習い事がいいか、またどの合気道がいいだろうか、自分に出来るだろうか、自分に合っているだろうか、などと色々迷うのは当然のことです。
しかし一旦合気道を始めたのであれば、後は前を向くしかありませんが、自分に続けられるだろうかと、不安を抱えやすい人、踏ん切りを付けれない人は、いつまでも後ろを気にして、前に進めないことがあります。
たとえば続けられるかどうか分からないから、いつまでも道着を買わないみたいなことでは、続けることは無理です。
何故なら気持ちは前を向いているのではなく、常に後ろを向いているために、たとえいいことがあってもそれを受け止めることが出来ず、逆に何か少しでも悪いことがあれば、直ぐに穴に引き篭る心理状態であるからです。
またいつまでも道着を買わないのであれば、目に見える何かが無くても、先生や周りの人には、自分達と一緒になるつもりがない、距離を取っている、避けられている、悲しい、寂しい、
やる気がない、この人は辞めるだろう、という印象を与えることから、自分自身で立場を悪くしてしまいます。

必ずしも新品や高級品を心掛ける必要はないが、傷んだものは繕い、汚れたものは洗って、常に清潔なものを正しく着装すべきである。
汗臭い、汚れた稽古支度でいるのは、相手に非礼であるだけでなく、本人の修行姿勢を示すものであって、無用尾侮辱を招くもとになる。また、稽古場の雰囲気をも著しく劣化させる。
遊興の費用や身を飾るための出費は惜しまぬくせに、道衣や道具についての出費を惜しむような心がけの者は、むしろ初めから武道の修練など望まないことだ。
人を投げたり打ったりする技を覚える以上に、考え方を鍛えることにこそ、本人の一生にとって武道を学ぶことの大きな意味があると思うのである。
これは少し昔に書かれた本であるため、現代人には少しきつい言い回しではあるものの、それでも自分にけじめをつけることは大切です。
海に入る、水風呂に入る時にしても、いつまでも冷たいなどと言って入らなければ、いつまでも冷たいままで、逆に思い切って入った方が冷たくないように、
思い切りの良さを持てなければ、今を無視して、いつまでも過去を引きずったり、ダラダラしたり、不安を抱えたり、前に進むことが出来ません。
また合気道で大事なことは、投げたりすることを覚えたり、自己満足の合気道をするのではなく、自分の心を磨いていくことにあり、余計な気の迷いを捨て、潔さや身に付けて行くことの方が、人生にとって有意義なことです。
そのためもし今まで後ろばかり気にしている人、リスクを気にして常に安全な所に居ようとする人、直ぐ逃げようとする癖のある人が、
合気道を始め、道着を買う行動を起こしただけでも、一つ成長し、十分価値のあること、勇気を出したことは大変素晴らしいことなので、
合気道を始めたなら直ぐに道着を購入し、もしくはどこで道着を買ったらいいか、どの道着を買ったらいいのか相談するなどして、コミュニケーションを取って下さい。
