札幌の他の合気道は分からないのですが、元々の合気道や武道、芸事では、礼儀を非常に重んじられていて、札幌女性合気道でも、合気道の開祖が礼儀は大事であると言っている以上、礼儀は大事であると考えています。
しかしそんなことを言うと「なんか面倒くさいな」「大変そうだな」「嫌だな」「そんなことやりたくないな」と思われる人もいるかもしれません。
確かに礼儀は、大変な所や難しい所など色々ありますが、しかし礼儀が嫌だと思うのは、完全なる誤解です。
礼儀が嫌だと思うのは、学校や親、社会から教えられてきた礼儀や、自分を殺して先生や先輩、年上の人など、目上の人に従うみたいなことが礼儀だと思われていて、
そうした礼儀に対する思い込み、先入観、イメージがあるからですが、本当の礼儀とは、全くそうしたものではないのです。
では本当の礼儀とはどういうものであるかというと、それは合気道の開祖である植芝盛平が、非常に分かりやすく教えてくれています。
本当の礼儀とは、自らの霊性を高めるもので、自己の霊性に対しての自尊心を持つこと。与えられた生命を大切にして慈しむことです。
そのため礼儀が嫌だというのは少しおかしな話になり、今まで習ってきた礼儀や自分のイメージの礼儀とは、全く違うことが分かると思います。
しかし学校や親、社会の影響から、間違った礼儀を教わって来たにせよ、礼儀について余り良く思わない人は、
それだけ自分自身を大切にしたくない、自分のことが嫌い、自分に価値がない、本当の自分に嘘を付いていたいという気持ちが、少なからずあるのではないかと思います。
たとえば自分のことを好きになった人がいる、またはそれが分かった時、「こんな自分を好きになってくれてありがとう」と思ったりもしますが、逆にそれを嫌がる人がいます。
それは断ったり、言い寄られるのが嫌、面倒くさいといった理由はあるにせよ、本質的な一つの理由は、自分自身が嫌いだからです。
自分が(潜在的に)嫌いだと言っているのに、それなのに自分を好きだと言う人は、自分の気持ちを無視された、自分の考えに反発された、共感して貰えないから、自分を好きだという人が嫌なのです。
それと同じように、礼儀が好きではないというのは、礼儀=自分であり、自分のためになるのもだから、自分が好きでない人にとっては、礼儀が嫌なのです。
人間である以上誰しもエゴがあるもので、そうしたことは少なからず誰にでもあり、また人間の弱さから、本当の自分よりもエゴの自分を優先させたりしてしまいます。
しかしエゴの自分を優先させたり、顕在意識と潜在意識のギャップが大きくなれなるほど、自分が苦しくなってストレスや悩みを抱えたり、上手く行かなかったりするので、だからこそ礼儀が大事になり、礼儀を学ぶことで、そうしたことが変わって行きます。
今の時代では大人であれば、ある程度のマナーは誰でも知っているし、会社勤めしている人であれば、会社や上司からマナーや礼儀を習ったり、失敗したり恥をかいたりしながら、既にある程度のものは身に付いていると思いますが、
合気道の開祖が言う礼儀とは、そう簡単に身に付くものではなく、一生をかけて学んでいくものが礼儀です。
もし札幌でそうした礼儀や、合気道に興味がある女性がいましたら、札幌女性合気道で合気道を通じて学んでいきましょう。
お待ちしてます。