合気道は試合がある合気道もありますが、基本的に試合がなく、札幌女性合気道も試合や、スパーリングといったものは行いません。
札幌女性合気道で試合を行わない理由は、まず試合があると女性や年配者、筋力、体力がない人、運動に自信がない人や闘いが好きでない人には、合気道が取り組みにくくなること。
また試合があるとなると、合気道は強くなるために行うもの、強くなりたい人が行うものといった誤解、思い込み、先入観を持たれてしまい、合気道の精神性など、他の面が全て失われてしまう恐れがあること。
それと試合をやるにはルールを作る必要があり、そうすると本来の技を行うことは危険すぎるため、本来の技が出来なくなるなど、合気道が変わってしまったり、
試合を行うと勝ち負けに価値観が偏り、和合や世界平和など、合気道開祖の教えや目指しているものとは、違うものになってしまうこと。
たとえば合気道の稽古内容や目的が、目先の試合に勝つためのものに変わってしまい、年を取っても衰えない合気道、自分より大きな相手を投げ飛ばすなど、ただでさえ難しい力を使わない合気道が身に付かなくなったりもします。
そうした理由から、札幌女性合気道では試合を行っていなく、武道、合気道が全くの初心者の女性、運動神経や体力に自信がない女性でも出来る合気道を行っています。
スポーツの勝利至上主義と札幌女性合気道
もう少し詳しく試合を行わない理由について説明すると、スポーツでは一般に勝利至上主義はダメだと言われますが、それは目先の勝ち負けに囚われると、土台作りなど将来性を無視した練習やトレーニングになってしまい、
それによって小学生や中学生のまだ成長過程の子供が、肘を手術するなど大きな怪我をしたり、素質や才能を潰す原因になるためです。
また勝利至上主義では、勝つか負けるかといった価値観に囚われてしまい、結果ではなく過程の重要性、結果や形に囚われない感性を持てなくなるなど、他の価値観を持てなくなり、
勝てそうにない、結果を出せそうにない、難しそうなもの、嫌なものに出くわしたりすると、投げやりになる、チャレンジすることなく最初から諦めるなど、努力をしなくなったり、ストレスを受けやすくなったりもします。
しかしいくら勝利至上主義が駄目だと言われても、殆どの人は将来のための練習やトレーニング、将来のための土台作り、基礎作りの方法が分からず、勝ち負け以外の価値観が分からないため、
自分では勝利至上主義ではない、子供のためにと思ってやっていても、実際は勝利至上主義に走ってしまい、親や先生が子供の素質、才能を潰しています。
そのため全日本柔道連盟は、今年、小学生の全国大会を廃止にしました。私自身もスポーツトレーナーとして、多くの人が勝利至上主義になっているのを見てきました。
スポーツをやる子供にとって大事なことは、たとえプロを目指して行ようとも勝つことではなく、また対戦相手とは、自分の能力を最大限引き出してくれるため、もしくは気づきを与えてくれるためにいてくれるものです。
そうした取り組み方をして初めて、精神性が磨かれていきます。
札幌女性合気道でも、勝ち負けといった勝利至上主義とか、自分都合や独りよがりのエゴの合気道ではなく、魂と向き合う合気道を行うために、試合を行わず、全くの初心者の女性でも出来る合気道を行っています。
合気道に試合があることのメリット
合気道で試合がないことはいい事でもありますが、それは長所だけでなく、デメリットもあります。
たとえば試合がないと、集中力、真剣さに欠けた稽古になったり、馴れ合いになったり、合気道は相手が倒れてくれることもあって、自分は出来るようになったと勘違いしやすくなります。
逆に試合があれば、試合の緊張感を味わうことが出来たり、馴れ合いにならず稽古も真剣になったり、競争があった方が努力出来たり、闘いが好きな人には合っていますし、若い人であれば、有り余ったエネルギーを発散しやすいかもしれません。
また試合がないと、色々とよく分かりにくい所がありますが、試合があれば直ぐに結果が出るため、非常に分かりやすい面があります。
合気道は、試合がある合気道と試合がない合気道の二つに、大きく分けることが出来ますが、考え方や価値観は人それぞれでもあるため、どっちがいい悪いではなく、自分に合った合気道をやられるといいです。
試合のある合気道
札幌で試合のある合気道に興味がある人もいるでしょうし、また試合に興味がない女性でも、合気道に違いがあることが少し分かったり、やっぱり自分がやりたい合気道は、試合がない合気道がやりたいとか、
逆に自分が求めていた合気道は、試合のある合気道だった、と分かったりもするので、試合のある合気道をいくつか紹介するので、雰囲気だけでも見てみて下さい。
富木合気道
合気道開祖の内弟子で、合気道界初の八段を授与された富木嫌治が作った合気道。柔道の経験者で教育者であったことから、合気道を試合化した。
合気道S.A.
開祖の内弟子で、最も有名な弟子の一人である塩田剛三の内弟子をしていた櫻井文夫が平成3年に設立した合気道団体。
合気道覇天会
2006年に合気道S.A.から分派した団体。
【立ち技総合武道】合気道「覇天会」official webサイト
武田流中村派合気道
合気道と名前がついていますが、合気道開祖、植芝盛平とは全く関係のない合気道で、武田流合気之術大場一翁の内弟子である中村久が設立した。
札幌で試合のある合気道をお探しの方は、これらの団体から探してみて下さい。それ以外の合気道(合気会、合気道養神館、心身統一合氣道など)の多くは、試合がない合気道です。
札幌で試合がなく、初心者の女性でも出来る合気道をお探しの方は、札幌女性合気道で一緒にやりましょう。