極意、秘伝、奥伝、一子相伝などの言葉を聞いたことがあると思いますが、武道の世界は秘密主義であったり、弟子が盗むものであるため、先生が1から10まで全てを丁寧に教えるということは行われていませんでした。
そのため師匠に質問することすら許されなかったり、本当に信頼のおける弟子にしか、本当に大事な所は教えなかったのです。
合気道にしても、元々は誰でも気軽に習えるものではなく、紹介者が2人いるなど、身元のしっかりしているでしか習えなかったりしましたが、そうした頃とは今は時代が変わり、
合気道を習いたければ、誰でも合気道を習うことも出来るし、昔の様な厳しい道場は無くなり、カルチャー教室のように優しく教えて貰うことが出来ます。
ただ昔の名残もあり、武道の先生は指導方法や育成には、余り関心が無かったりもするため、分かりにくかったりします。
しかしそれでも、自分で気付いて行かなけばならないのが「道」の世界で、あくまでそれを前提にしなければなりませんが、そうは言っても初心者には難しいでしょうから、
札幌女性合気道で行っている合気道の、上達のコツやポイントをいくつか教えるので、確実にマスターしてみて下さい。
・手と足一緒
札幌女性合気道では、基本的に手と足が一緒です。普段歩くように逆の手と足を使うようなことをしません。昔流行った「ナンバ」のように、同側の手と足を必ず一緒に使います。
・重心のバランス
重心のバランスは、場合によっては7対3、8対2になったりもありますが、6対4で前足が基本。中には後ろ足体重や5対5になることもありますが、あくまで基本は6対4です。片足立ちになって投げるなんてことにもならないように。
・後ろ足の膝
両膝を曲げた使い方も行いますが、基本は必ず後ろ足を伸ばす。
・すり足
足運びは常にすり足です。普段の歩きやエアロビクスのように、空中に浮かせるようなことはしません。
・足の歩幅
前後の移動など、動いた時に閉じ過ぎない。棒立ちにならない。重心が上下しないよう腰を落とす。
・体捌きの足捌き
右足左足の歩幅が1対1のように、同じではありません。単調なリズムでは相手にバレてしまうため、基本は小さく大きく。
・掴まない、握らない
早く結果を手に入れよう、相手を投げようと、自分の意識で掴んだり、握ったりしない。あくまで自然と収まるようにする。
・自分が動く
横着してその場でやろうとしない。相手を振り回そうとしない。自分が動く。腕の力で投げたりするのではなく、自分が動く力、体捌きの力によって相手を崩す。
・45度
35度でも60度でもなく斜め45度。間合いにも関係しますが、45度は体捌き、技、横面打ちでもよく使います。
以上、初心者が取り組めそうな簡単なポイントをいくつか説明しました。
これらはどの技にも共通することなので、体で覚えるまでは、毎回上手く行かなかったり、毎回間違えたり、毎回余計に頭であれこれ考えてしまいます。
最初から難しい事を考えたり、難しいやり方で行う必要はないので、まずはこれらをどんな時でも意識することなく、無意識で確実に出来るように取り組んでマスターして下さい。
体の感覚で覚えれば、技の稽古をしていて、今体重が5対5になっている、45度ではなかったと、自分で間違いに気付けるようになるため、無駄な迷いや考えが減ったり、回数を重ねるごとに自分で修正出来たり、上達も実感出来て面白いです。
また合気道とは、道場の稽古だけが合気道ではなく、普段の日常が合気道の稽古であるため、普段の日常でも、たとえば後ろ足体重になる人は、ママさんダンプで雪かきするとか、
同側の使い方が分からなければ、モップがけをするとか、ちょっとした合間に、ポイントを抑えて体を動かすなど、日常に上手く取り入れれば、直ぐ身に付きます。
これらのコツを確実に身に付かせていき、どんどん上達して行きましょう。
札幌で合気道上手くなりたい方も、是非札幌女性合気道にいらして下さい。