体の使い方の最終目標は、自然の理に適った体の使い方で、それは合気道が目指す所でもあります。逆にそれとは逆の体の使い方とは、不自然な体の使い方です。
分かりやすく言えば、筋肉や関節に負担をかける使い方、効率の悪い体の使い方ですが、要は癖のある体の使い方のことで、自分の癖を変えて行く、直していくことが、体の使い方に取り組むということです。
それにはまず自分の癖に気付かなければなりません。
しかし何十年もの間、癖をやり続けていると、当たり前になり過ぎているため、腰痛や膝痛、肩こりなど、何か問題がなければ氣付けるものではなく、
逆にそうしたことがあることによって、初めて氣付いたり、自分を変えたいなと思うようになったりします。
特に何もなければ、自分では上手く行っているのだから、それをわざわざ捨てたり、変えようとは思わないでしょう。

もしくは札幌女性合気道は、体の使い方に取り組む合気道であるため、そうしたものに取り組むことによって、初めて自分の体の使い方が違うことに氣付いて行きます。
また更に、札幌女性合気道で何年も稽古すれば、自分は何も出来ていなかったことに、氣付くことが出来るのです。
今風な考えでは、出来ていなくても出来ていると考え、プライドを高く持ちましょうといったものですが、体の使い方はそうではありません。
何故なら出来ているなら、直す所、変える所、成長の余地が無くなってしまうため、氣付くことによって、自分はまだまだ変われることや、自分よりはるか先を進んでいる人を知り、謙虚になって行きます。