札幌女性合気道では、技の形を覚えること以上に、合気道を通じて仕事や健康、人生などに、活かしていくために中身を重視しているのですが、その中身とは具体的に何かというと、分かりやすいものを一つ言えば体の使い方です。
たとえば合気道の技の形を覚える以上に、武道の達人、合気道の達人、ヨガの達人、一流のアスリートのような自然の理に適った体の使い方、日本人的体の使い方、古武術的体の使い方、力まない体の使い方、
関節や筋肉、心臓など体に無理のかからない体の使い方、腰の使い方、インナーマッスルの使い方、軸といったものが重要だと考えています。
最近では体の使い方も少し知られて来たり、札幌でも体の使い方セミナーのようなものも、色々あるのではないかと思いますが、
それでも体の使い方とは、少し難しく奥が深いものでもあるため、本当の所はまだ理解されておらず、以前にも少し説明しましたが、スポーツにたとえて体の使い方について説明します。
一般にプロアスリートになれるかどうかは、努力の量と才能の問題であると考えられていますが、ご飯をお腹いっぱい食べさえすればいい、お寿司であればなんでもいいものではないのと同じように、努力とは量だけの問題ではなく、質の問題も重要です。
また一生懸命努力して、大きな夢や目標が叶わなかったとすると、あの人は特別だからなどのように、才能の問題となりがちですが、才能の問題であると説明するには、今までどういった取り組みをしてきたのかなど、取り組み方も全く同じでなければなりません。
しかし全く同じ人など存在しないし、詳しく見て行けば練習方法、トレーニング方法、先生、親、考え方、環境など、全くと言ってもいいほど違っていたりもするため、それだけ違えば、才能よりも取り組み方の違いの方が大きく、
またそれが分かれば、むしろ才能よりも、質が高い練習やトレーニング、指導者、育て方、考え方、環境などの方が重要であることが分かってきます。
それを戦略、戦術のように、更にもっと細かく見て行けば、優秀な指導者がいて、全国優勝するようなチームであっても、1軍から3軍、1軍の中でもスタメンと補欠、プロになれる人となれない人がいたり、
また普通の学校の部活で、同じ先生に習って、同じように練習やトレーニングを行っていても差がついていますが、その理由は色々あるものの、大きな理由の一つが体の使い方です。
その体の使い方のことを一般に素質と呼んでいて、特にプロになるような人と、そうでない人とでは、体の使い方の違いからパフォーマンスに大きな差があり、
それは自分がどんなに努力しても、そのレベルには全く辿り着けないことから、あの人は天才、あの人は特別な存在のように、自分とは全く別次元の存在に感じたりします。
しかし同じようにやっているようでも、実はやっていることが違うために、確かに別次元ではあるのですが、今まで体の使い方が指導されることが無かったり、分からない、気づかないだけで、体の使い方は誰でも変えることが出来ます。
武道ではそうした体の使い方のコツのことを極意と呼んだり、秘伝、奥伝、口伝などのように秘密にしました。
そうした取り組みをしつつ、最大限の努力を続けて行けば、誰でもプロになることも出来るのです。
また筋力といったものは限界がありますが、体の使い方であれば、肉体的に衰えたとしても、上達させることが出来ます。
ハンマー投げの室伏広治さんも、年齢的ピークを越えた時、体の使い方にはまだ可能性があると考え、取り組まれていました。
合気道の達人が年を取っても強くなったりするのも、体の使い方に取り組んでいたからです。
体の使い方は限界がなく、運動が下手な人や年を取っても上達が可能で、また合気道ではなく健康にも繋がるし、質の概念が生まれ、今まで頑張りさえすればいいという考えから、こういうやり方もあるんじゃないか、こういうやり方に変えればいいんじゃないかとか、
今まであの人は特別だからとか、仕事があるから、お金がないから、時間がないから、年だから仕方がないと思っていたこと、色々理由を付けていたことが、実はそうではなかったなど、
質、中身、やり方考え方、捉え方、取り組み方に発想を切り替えられたり、色んな事に気づいたり、潜在意識や本当の自分自身を知ることにも繋がっていきます。
そうした理由から札幌女性合気道では、単に合気道の技の形を覚える合気道と言うより、体の使い方を重視している合気道ですが、もし札幌で合気道に興味があったり、体の使い方を習ってみたい方がいましたら、一度体験に来てみて下さい。