合気道の主な技には、
一教(いっきょう)、二教、三教、四教、五教、肘極め、四方投げ、入り身投げ、隅落とし、天地投げ、天秤投げ、小手返し、回転投げ、十字投げ、腰投げ、合気落とし、呼吸投げと呼ばれる技があり、
天秤投げは呼吸投げと呼ばれたり、その他の技は、全て呼吸投げとまとめて呼ばれたりもするのですが、それらの技をどんな状況でも使えるように、いくつかのパタンで稽古します。
たとえば受け(相手)に、手刀を真っすぐ振り下ろす正面打ち、斜めに袈裟に切る横面打ち、突きをして貰ったり、
合気道ではよく手首を持たれた状態で稽古しますが、(逆半身)片手取り、(相反身)交差取り、諸手(もろて)取り、両手取り、後ろ取り、
もしくは道着の袖口、肘、肩、胸、後ろ襟を掴まれた状態で、技の稽古をします。

それと基本的に技には、表技と裏技があり、また立った状態だけでなく、座り技(座って行う)、半身半立ち(自分は正座し、受けは立った状態で行う)があり、
普段の稽古では、「今回は立ち技の正面打ち一教(表裏)をやりましょう」、「次は半身半立ちで片手持ちの四方投げ(表裏)を稽古しましょう」、といった感じで行われています。
合気道の技は、そうしたパタンで計算すると数が膨大に増えて行ったり、武道未経験の女性や運動に自信が無い人には、気負いしてしまう所もあるかもしれませんが、
パタンは限られていたり、パタンの組み合わせに過ぎないため、余り気にすることではなく、それよりも慣れることや、体で覚えることが大事になります。
他にも二人に技を掛ける二人掛けや、短刀取り、杖、木刀などの武器技もあり、合気道は体術だけではなく、剣杖一致の技が出来るようになって、技が完成すると言われていたりするのですが、
札幌女性合気道では、週1,2回程度で経験が浅い初心者には、中途半端になるため杖や木刀を使った稽古は行っていません。
また逆に合気道では、他の格闘技や武道である様な蹴り、ジャブ、フック、アッパー、ミット打ち、寝技、スパーリング、乱取り、試合はありません(流派にもよります)。