プロアスリートになるには、一流の指導者について環境を整えるなど、プロになるために、自分の全てを合わせて行かない限りは無理ですが、
殆どの場合は、親の仕事、生活スタイル、自分の考えなどの軸や、その範囲の中で一生懸命努力します。
お金にしても学習塾にはお金をかけても、不思議とトレーナーについてお金をかけて習う、スポーツコンディショニングを受けるなどには、出し渋ったりもしますが、
それは一番大事にしていることや優先順位が、プロになることではなく、それ以外のものにあるからです。
潜在意識で言えば、本気で痩せたくても運動はしないようなことが成立するように、いくらプロを本気で目指していても、プロを目指しているだけであって、プロになる氣があるのではありません。
もし本当にプロになりたいと思うのであれば、歴史を見れば一生懸命努力しても、プロになれていないのだから、一生懸命や才能の問題ではなく、
どう一生懸命になるべきか、その問題に気付き、今までの自分の考え、軸、行動を変えることで、プロになる道が開けて行きます。

病気を抱えていたり、どこかが痛くて治らない、という場合にしても、自分では気が付かない、何かの考えや視点に囚われていたりもするものです。
今の自分を作り上げたものとは、自分の考えや行動であるから、今までとは全く違う考え、行動、視点を持つことによって、それが変わっていきます。
人間関係にしても、人はどうしても自分を基準にしたり、自分視点から相手を見たり、価値観を当てはめ、押し付けがちになるため、被害者意識を持ったり、ストレスを抱えてしまいますが、
相手の立場、相手と同じ目線になるなど、全く違う見方、捉え方が出来れば、誤解などに気付いたり、変わります。
大東流合気柔術や合気道で、力を使わないためには、そうしたものを利用するのですが、自分の考えや、やり方を相手に押しつければ、力がぶつかってしまうため、
相手の潜在意識まで深く理解する、感じる、相手の立場になる、自分の軸をずらすことによって、力がぶつからず、力を使わない「合気」が出来て来ます。
自分の考えの延長で単に合気道の技を覚えるだけでは、中身は柔術や力技になってしまうのです。
「合気は目の付け所が違う。発想がまるで違うのだ」
大東流合気柔術の達人、佐川幸義。