子供や若い内は、大人から頭を使うことを教えられたりはあっても、知識や経験がまだ少なく、体を使ったりすることもあって、大人程頭でっかちではありませんが、年を取るにつれ、
体を使うことが少なくなり、知識や経験が増え、また心が傷付いたり、挫折やトラウマなどから、心に蓋をしなければならなくなったりもする分、心より頭を使うようになり、打算的になったりもするし、
普段の日常では頭を使うことばかりでもあるため、余程氣を付けない限りは、放っておくとどんどん頭は固くなり、頭でっかちになって行きます。
また心が大事であるとか、好きなことをやりましょうとはよく言われ、自分でも心を優先させていると思ったりもしますが、
しかしその心とは、頭で考えた結果出て来た、不安や恐怖など表面的な心のことで、その更に奥深くにある、自分の本当の本心には従っていないことが殆どです。
だからこそ自分の心を優先させているはずなのに、どこかモヤモヤがあったり、しこりやわだかまりが残り、心がスッキリ出来ずにいて、この考え自体も、形に囚われた頭での理解になっていたりもします。

新しく合気道始めるでも、整体を受けるでも、これから何か新しく始めようとする場合、直感タイプの人は、自分の頭ではなく直感に従いますが、大体の場合は、頭で考えて判断します。
しかしそうすると、どうしても自分に都合のいい考えや打算が出て来たり、また自分の頭で理解出来ないものには、拒否反応を起こして、自分の頭で理解出来る自分の知っている世界のもの、
常識的なもの、普段の延長上にある様なやりやすいものを選ぶことになり、いつまでも自分の枠を抜け出すことが出来ません。
そうすると悩みを抱え続けたり、同じ次元をぐるぐるしたり、これは仕方がないんだ、こういうものなんだ、こうしなければならないんだと諦めたりします。
最近札幌女性合気道に、50代の女性が体験に来てくれ、慣れない動きなどから、少し混乱されていた所がありましたが、しかしそれでも、
「昨日は体験させていただき、ありがとうございました!今まで触れてこなかった世界でとても興味深く新鮮な体験でした。
通われてるメンバーの方々もそれぞれに素敵で惹かれるものがありました。これからの自分にとても必要な氣がしました」
とメールを頂き、頭ではなく心で感じて、心で選らんで入会してくれました。
これが心ではなく、頭で考えるタイプの人であれば、頭が少しでも混乱したりでもすれば、難しい、出来ない、
向いてないなどと、もうそこでシャッターが下りて、頭で判断し行動するのではないかと思います。
特に心に蓋をし、心が分からなくなってしまうと、合気道をやれば得するか、やりやすいか、簡単か、直ぐ出来るか、近いか、安いか、といった頭で考えた打算や損得勘定で判断してしまいますが、
頭ではなく心の奥でどう感じたかが大事で、また新しいものには、先入観や思い込みを持たず、心を真っ白な状態にすることによって、
本当にいいものであるかどうか、自分に本当にあっているかどうかを心で感じやすくもなるし、全く新しいものが自分の中に入ってきます。
それが自分に素直になることや、前に進むことでもあり、現状を突破する鍵ですが、自分の頭で考えた考えに余り囚われず、自分の心の奥に焦点を当て、心を感じて、心や直感に従ってみて下さい。
またもし札幌女性合気道を心で感じた方がいましたら、是非来て下さい。