礼儀とは霊儀であるなど、奥が深い事を言えば色々ですが、もっと分かりやすく簡単なことを言えば、礼儀とは人間関係を円滑にするためのものです。
ストレスの原因の殆どが、人間関係が原因で、幸せも不幸も殆どが人間関係で決まりますが、その原因や改善法が分からないからこそ、悩み続けたり、問題を抱え込まなければなりません。
しかしその改善法は礼儀にあり、形式ばった礼儀ではなく、本当の礼儀を学び、自分の至らなかった所に気付き、改善させれば、人間関係が円滑になり、悩みやストレスが少なくなるなど、変わって行きます。
たとえば自分では何もしていないと思っても、不貞腐れた態度、いじけた表情だけでも、ネガティブなエネルギーを相手に与えるし、
遠慮がちな人、臆病な人は、相手と距離を取って避けたり、無視したり、断ったりすることが多くなりますが、そういう人でも、自分が同じことをされたら嫌がるでしょう。
また立場をわきまえず自己主張したり、自分に都合のいいことを言ったり、アドバイスや叱られた時、素直に聞き入れず言い訳したりすれば、余計に反感を買い、倍になって返ってきます。
こうしたことは当たり前にやっていたり、癖になっていたりするため、知らず知らずの内に失礼な態度、無礼な対応になって相手の機嫌を損ねていれば、それが自分に返って来てしまい、
逆に相手が喜ぶこと、嬉しい事をしていれば自分に必ず返って来るし、また自分がやっていた事に気付き、改めれば相手の反応が変わり、今までのパタンが変わります。

世の中には嫌な人はいるものですが、たとえその人がいなくなったとしても、他の所には似たような人はいるため、結局同じようなことになりますが、
それを変えるためには引き篭りになるか、自分の受け止め方や反応など、癖やパタンを変えるかのどちらかです。
礼儀を学べば、今まで自分は正しいと思っていても、相手への気遣い、配慮が足りなかったなとか、嫌がられても仕方なかったなとか、自分が悪かったなと素直になったり、謙虚になったりします。