合気道開祖、植芝盛平の高弟であった、塩田剛三(しおだごうぞう 1915-1994)が最も早く独立し、養神館合気道を創始。
札幌で養神館合気道は余りありませんが、合気道人口は、世界、日本国内共に、合気会に次ぐ人数で、警視庁女性警察官の正課科目、警視庁機動隊選抜隊員の研修科目に採用されています。
また開祖の合気道は、戦前と戦後では大きく変わったのですが、養神館合気道は、戦前の合気道の影響を強く受けている合気道で、
当身が残っていたり、技の名称も一か条などのように、戦前の名称を引き継いで呼ばれているなど、合気会とは技や技の名称が違っていたりします。

特に養神館合気道で特徴的なのは、開祖の合気道には中心力があると分析され、その中心力を養成するための養神館合気道独特の構えや、基礎、基本を身に付けるための動きをまとめた6本の基本動作があること。
基本技は、集団稽古用に作られたものであるため初心者には覚えやすく、道場全てで統一されているため、養神館合気道の道場であれば、大きなスタイルの違いはなく、どこでも同じ技の稽古が出来ること。
基本技の見た目の特徴としては、合気会のような流れる動きより、きっちりとしているため、動画を見比べれば、養神館合気道と他の合気道の違いが分かってきます。
それと塩田剛三先生のがっちり持たせて、ちょっと動いただけで投げ飛ばすような技は、塩田剛三先生が研究されたもので、養神館合気道独特です。
合気道養神館創始者、塩田剛三。漫画「刃牙」の渋川剛気のモデルにもなったため、広く知られるようになりました。
こちらは塩田剛三先生の内弟子をされていた、千野進師範。養神館合気道では、こうした塩田剛三先生の技を目指しています。
開祖の合気道は、時代によって色々変わるなど、幅が広く、分かりにくい所、また先生によって教え方や考え方、スタイルが全然違っていたりがありますが、
養神館合気道は、塩田剛三先生の技を目指すという、はっきりとした目標がある所がいいように思います。
札幌女性合気道では、元々塩田剛三先生の体や技の秘密を研究していたことや、養神館系の合気道の経験もあり、養神館合気道の構えを取り入れたり、
塩田先生がやられていたような技を行ったりもしていますが、単に約束で倒れてくれる合気道ではなく、頑張る相手に力を使わずに倒す、不思議な技の面白さも知って貰いたいです。