仏教に色々宗派があるように、一口に合気道と言っても、合気道にも色々と流派や組織があり、流派や組織によって、技や方向性が少し違っていたりもします。
また英検、TOEIC、TOEFL、IELTSでは、同じ英語の資格でもそれぞれ違うように、自分の通っている道場で昇級昇段しても、違う流派、組織の合気道に通った場合は関係なく、基本的に白帯から始めて行かなければなりません。
最近は、考慮して貰えることも出て来ているようですが、流派、組織を合気道の選びの一つの目安にされるのもいいと思います。
今回は合気道の最大組織である合気会について紹介します。札幌でも合気会の合気道が一番多いと思いますが、合気道人口の8割を占めると言われ、日本国内100万人、世界全体で160万人。
合気道の開祖、植芝盛平のご子息、植芝吉祥丸(うえしばきっしょうまる 1921-1999)が二代目を継ぎ、GHQの武道禁止令の影響や、今までごく限られた人しか出来なかった合気道を普及させるため、
女性などにもやりやすいよう、危険な技や当身を省くなどやりやすくし、流れで行う技、円の動きが特徴的です。

近年では動画などの影響もあって、技が全国的に同じようになって来た印象がありますが、同じ合気会でも下部組織や団体があったり、先生や道場によってスタイルが大きく違っていたりもします。
植芝吉祥丸二代目道主
植芝守央三代目現道主
他に全日本合気道演武大会で検索されると、合気会の師範による演武が見れると思います。また合気会と書かれているものがあれば、合気会の団体です。
短所を言えば、同じ合気会であっても、違う道場に行けば、合気道のスタイルに違いがあること、武道的要素を薄くし、女性でもやりやすくなった反面、実戦では少し使いにくい所、
馴れ合いになりやすい所、流れの稽古だけではガッチリ持たれると技を上手く掛けにくい所などがあります。