ベスのように他に何も情報が無い中で、家から出ると死ぬと言われたり、自分のために色々世話をしてくれていれば、本当は毒を盛っている母親であっても、信じるようになりますが、
ベスが無難で安全だと思っていた世界は、実は安全どころか毒を盛られて痛みに耐え続ける世界や、嘘で固められた世界でした。
逆に外の世界は、死ぬどころか空気も綺麗で、痛みや病気からも解放され、おしゃれしたり、お化粧出来たり、
スマホを使ったり、色んな人と出会ったり、外国に行ったりを経験出来るなど、全く正反対の素晴らしい世界です。
それにも拘らず、そんな状態では、とても未知の世界のものは信じることは出来ません。
そのため余程のことが無い限りは、閉じ籠り生活を続けようとしますが、これは全く遠い世界の話ではなく、
毒を盛られるようなことも、世界中で起きてもいるし、ベスと似たようなことが身近に起きています。
そうした世界を抜け出すには、頭で考えている限り、抜け出すことは絶対に出来ません。
情報が何もない状態で、外に出ると言われれば死ぬと言われているのだから、頭で考えれば、外は危険という答えしか出せないでしょう。
そのため頭ではなく、自分は死ぬまでこのままでいいのか、一生外の世界に触れ合わなくてもいいのか、
外の世界を知らずに死んでも構わないのかなど、心に聞いて、自分の本心に従った時のみ、鎖を解き放ち、外の世界に出ることが出来ます。
そのためにはもちろん勇気や、思い切りが必要です。
しかし折角の人生なのだから、無難なことばかりではなく、小さなことでいいからチャレンジしたり、ほんの少しだけでも冒険してみたらいいのではないでしょうか。
バリヤフリーな人生より、少し凸凹していたりするぐらいの方が、きっと面白いと思います。

札幌女性合気道に来ているある方は、ドラゴンボールを見たことが無かったそうで、最近「ドラゴンボールとドラゴンボールZどっちを見たらいいですか?」と聞かれました。
ドラゴンボールの勉強もしてくれようとしたみたいですが、こうしたこともちょっとしたチャレンジだったり、冒険の一つで、
それぐらいの小さいことにどんどん取り組んでいけば、次第にもっと大きなものにチャレンジしたくなっていきます。
ドラゴンボールのオープニング、「摩訶不思議アドベンチャー!」。
エンディングの「ロマンティックあげるよ」。大人のふりしてあきらめちゃダメですね。ホントの勇気出して行きましょう。
札幌で合気道を初めてやるというのも、勇気がいると思いますが、摩訶不思議アドベンチャーでも聞けば、
アドベンチャーしたくなるので、今年は少しアドベンチャーして、鎖の外の世界の合気道をやりましょう。